学びの記録をつけよう:成長が見えるノート術

賢く学ぶヒント集

「あかん、また同じところでつまずいてるわ…」

そんなため息をついたことはありませんか?

専門用語の意味を調べたはずなのに、翌日にはすっかり忘れてしまう。

株式投資の本を読んでも、内容が頭に残らない。

実は私も以前、そんな状況に悩まされていました。

経営者として日々さまざまな情報をインプットする中で、「学んだつもり」になっているだけで、実際には身についていないことが多かったんです。

そんな時に出会ったのが「学びの記録」という考え方でした。

今日は、私が実際に実践して効果を実感している「成長が見えるノート術」について、詳しくお話しさせていただきますね。

この記事を読むことで得られる5つのメリット

✅️効率的な学習記録の方法を身につけ、学んだ内容を確実に定着させることができます

✅️自分の成長を客観的に把握し、モチベーションアップにつなげられます

✅️投資や経済の勉強を継続するためのコツを掴み、お金の知識を体系的に身につけられます

✅️忙しいビジネスマンでも続けられる、効率的な学習習慣を構築できます

✅️過去の失敗から学び、同じ過ちを繰り返さない仕組みを作ることができます

なぜ学びの記録が必要なのか?

人は忘れる生き物やということを受け入れる

まず大前提として、人間は忘れる生き物です。

ドイツの心理学者エビングハウスの忘却曲線によると、学習した内容の約74%は24時間以内に忘れてしまいます。

つまり、一度読んだだけでは、ほとんどの情報は記憶から消えてしまうんです。

特に投資や経済の分野では、専門用語や複雑な概念が多く、理解したつもりでも実際に使えるレベルまで定着させるのは簡単ではありません。

成長を実感できない悪循環

学習記録をつけていないと、こんな悪循環に陥りがちです。

  1. 新しい知識を学ぶ
  2. その場では理解できた気になる
  3. 時間が経つと忘れてしまう
  4. 同じ内容を何度も学び直す
  5. 成長を実感できず、モチベーションが下がる

この悪循環を断ち切るためには、学びを「記録」し、「振り返る」仕組みが必要なんです。

私が実践している「3段階ノート術」

長年の試行錯誤を経て、私がたどり着いたのは「3段階ノート術」です。

この方法を使い始めてから、学習効率が格段に上がり、投資の判断力も向上しました。

第1段階:インプットノート(その場で記録)

まず、学習している最中にリアルタイムで記録するのが「インプットノート」です。

記録する内容:

  • 日付と学習時間
  • 学習内容(記事のタイトル、本の章など)
  • 重要だと思ったポイント(3つまで)
  • わからなかった用語とその意味
  • 疑問に思ったこと

例えば、日経新聞で「PER(株価収益率)」について読んだ場合…

2019年3月15日 7:30-8:00(30分)
【学習内容】日経新聞「決算発表シーズン、PERに注目」
【重要ポイント】
・PER = 株価 ÷ 1株当たりの利益
・一般的に15倍以下なら割安とされる
・業界平均との比較が重要
【疑問】なぜ業界によってPERの基準が違うの?

この段階では、とにかく「記録する」ことが目的です。

きれいにまとめようとせず、思ったことをそのまま書き留めます。

第2段階:整理ノート(理解を深める)

インプットから1〜2日以内に、学んだ内容を整理し直すのが「整理ノート」です。

ポイント:

  • 自分の言葉で説明し直す
  • 具体例を考える
  • 他の知識との関連性を見つける
  • 疑問点を調べて解決する

先ほどのPERの例で言うと…

【PERについて整理】
・株価が利益の何倍になっているかを示す指標
・例:株価1000円、1株利益50円 → PER20倍
・業界別の特徴:
 成長株(IT系):高PERでも投資価値あり
 安定株(インフラ系):低PERが基本
・投資判断:同業他社と比較して相対的に判断

この段階で、単なる「知識」が「理解」に変わります。

第3段階:活用ノート(実践につなげる)

最も重要なのがこの「活用ノート」です。学んだ知識をどう実践に活かすかを考えます。

記録する内容:

  • 実際の投資判断での活用方法
  • 失敗事例とその原因
  • 今後の学習計画
  • 成功体験
【PERを使った実践例】
・A社(PER25倍)とB社(PER15倍)を比較検討
・同業他社の平均PER18倍と比較
・B社を選択 → 3ヶ月後に15%上昇
【学び】業界平均との比較が有効だった
【次の課題】PBR(株価純資産倍率)も併用して判断精度を上げたい

デジタルツールを活用した効率化

手書きのノートも良いですが、忙しいビジネスマンにはデジタルツールの活用をおすすめします。

おすすめツール

Notion(ノーション)

  • 3段階のテンプレートを作成可能
  • 検索機能で過去の記録をすぐに見つけられる
  • グラフや表も簡単に作成できる

Evernote(エバーノート)

  • ウェブクリップ機能で記事を保存
  • 手書きメモも写真で保存可能
  • タグ機能で分類が簡単

スマートフォンアプリ

  • 移動中でも音声入力で記録
  • 写真でグラフや図表を保存
  • 通知機能で復習を促す

私は主にNotionを使っていますが、電車の中ではスマホアプリで音声入力することも多いです。

「ながら学習」でも記録を残せるのが、デジタルツールの大きなメリットです。

学習記録を投資に活かす具体的な方法

銘柄分析ノートの作成

投資を始める際、多くの人が「おすすめ銘柄」に頼ってしまいがちです。

しかし、他人の判断に依存した投資は、往々にして失敗に終わります。

私が実践している「銘柄分析ノート」は、こんな構成になっています。

【銘柄名】〇〇株式会社
【分析日】2019年4月20日
【投資理由】
・業界での地位:業界3位、シェア拡大中
・財務状況:自己資本比率60%、無借金経営
・成長性:海外展開により売上年率15%成長
【リスク要因】
・競合他社の台頭
・為替変動の影響
・原材料価格の上昇
【投資判断】○○円以下なら投資検討
【結果記録】(後日記入)

このように記録することで、投資判断の根拠が明確になり、結果から学ぶことができます。

失敗から学ぶ「反省ノート」

特に重要なのが失敗の記録です。

私も過去に何度も投資で失敗していますが、その都度記録を残すことで、同じ失敗を繰り返さないようになりました。

【失敗事例】C社株式投資
【投資日】2019年12月
【損失額】-15万円
【失敗の原因】
・決算内容を十分に分析せずに投資
・株価チャートのみで判断
・損切りラインを設定していなかった
【学んだこと】
・財務諸表の確認は必須
・テクニカル分析だけでは不十分
・リスク管理の重要性
【今後の対策】
・投資前に必ず企業分析を実施
・損切りルールを明確に設定

このような記録を続けることで、投資スキルは着実に向上します。

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継続するためのコツ

完璧を求めすぎない

学習記録で最も大切なのは「継続すること」です。

完璧なノートを作ろうとして挫折するより、簡単でも続けることの方がずっと価値があります。

忙しい日は「今日は日経新聞の○○記事を読んだ」という一行だけでも構いません。

記録する習慣を維持することが何より重要です。

週1回の振り返りタイムを設ける

私は毎週日曜日の朝に、その週の学習記録を振り返る時間を設けています。

振り返りのポイント:

  • 今週学んだことの中で最も重要だったもの
  • 理解が不十分だった部分
  • 来週の学習計画
  • 投資判断に活かせる知識

この振り返りによって、バラバラだった知識が体系化され、実践的な知恵に変わっていきます。

仲間と共有する

一人で続けるのが難しい場合は、学習仲間を見つけることをおすすめします。

私もオンラインの投資サークルに参加し、週1回お互いの学習記録を共有しています。

他の人の記録を見ることで新たな気づきが得られますし、適度な競争意識も生まれます。

学習記録がもたらした私の変化

この「3段階ノート術」を始めて約10年になりますが、明らかな変化を実感しています。

知識の定着率が向上

以前は読んだ内容の多くを忘れてしまっていましたが、記録を残すことで記憶に定着するようになりました。

特に、自分の言葉で説明し直す「整理ノート」の効果は絶大です。

投資判断の精度が上がった

銘柄分析ノートを作るようになってから、感情的な投資を避けられるようになりました。

数字と根拠に基づいた冷静な判断ができるようになり、投資成績も改善しています。

学習へのモチベーションが維持できる

自分の成長が「見える化」されることで、学習に対するモチベーションが持続しています。

「今月は○○について理解できた」「先月の疑問が今月解決できた」など、具体的な成長を実感できるんです。

よくある質問と解決策

Q: 忙しくて記録する時間がありません

A: まずは1日5分から始めてみてください。完璧を求めず、「今日学んだことを一言で表すと?」程度の簡単な記録でも十分効果があります。

Q: どのくらいの期間続ければ効果が出ますか?

A: 個人差はありますが、私の場合は3ヶ月程度で変化を実感し始めました。特に、同じ内容を何度も調べなくなったことが最初の変化でした。

Q: デジタルツールが苦手です

A: 手書きのノートでも全く問題ありません。大切なのはツールではなく、記録を残すことです。慣れてきたら、検索機能のあるデジタルツールも検討してみてください。

まとめ:学びの記録で人生を変える

学習記録をつけることは、単なる勉強法ではありません。

自分自身の成長を客観視し、継続的に改善していく「人生のスキル」だと私は考えています。

特に投資の世界では、過去の経験から学び、継続的に改善していく姿勢が成功の鍵となります。

市場は常に変化していますし、同じ手法がずっと通用するわけではありません。

だからこそ、学び続け、記録し続け、改善し続けることが重要なんです。

今日から始められる3つのステップ:

  1. 今日読んだ記事や本の内容を3行でまとめる
  2. 疑問に思ったことを1つ書き出す
  3. 明日の学習計画を立てる

これだけでも、確実に変化は始まります。

「学び続ける人だけが、変化する時代を生き抜ける」

これは私が常に心に留めている言葉です。

ぜひあなたも、学びの記録を通じて、より豊かな人生を築いていってください。

最後に、もしあなたが投資について体系的に学びたいと考えているなら、独学だけでは限界があるかもしれません。

お金について基礎から学び直したい方には「お金の教養講座」、株式投資を本格的に始めたい方には「株式投資スクール」など、プロから学ぶ機会も検討してみてくださいね。

学習記録をつけながら体系的に学ぶことで、あなたの投資スキルはきっと飛躍的に向上するはずです。

一緒に、学び続ける人生を歩んでいきましょう!

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